今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「ボルボ S60 2.4」だ。
ボルボ S60 2.4(2001年)
ついこの間まで、日本では「ボルボといえばワゴン」というイメージが定着していた。以前にボルボ V70を試乗したときにも紹介したが、2000年に日本でいちばん売れたインポートワゴンはボルボ V70で、V40も4位だった。実際、日本で販売されているボルボ車の8割強はワゴンボディなのだそうだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
ボルボのワゴンのリアセクションに荷物をたくさん積んだり、大きな犬を載せたりして、家族や友人と休日を過ごすために出かける・・・。ボルボのオーナーを目指す多くの人は、こんな光景を実現したいと思っているという。
ところが、2001年は7月までの販売台数では、ボルボ車の中ではセダンのS60が3位に入ったという。今までのボルボとは違った、スタイリッシュなデザインと走りの良さを気に入った、新しいボルボ ユーザーが増えているということなのだろう。
さて、そんなボルボ S60のベーシックモデルである「2.4」に試乗する機会を得た。以前に試乗した2.4TとT-5は、いずれもターボ付きの2.4L 直5 DOHCエンジンを搭載していたが、この2.4のエンジンは排気量こそ変わらないがノンターボとなる。
今回の試乗車には装着されていなかったが「ベーシックパッケージ」という、本革シート(電動アジャスト付き)/サンルーフ/本革巻きステアリングホイール/16インチアルミホイールのセットで30万円というオプションも用意されているので、これを装着すると内外装ともターボ車と大きく変わらなくなる。
ノンターボの2.4Lエンジンは最高出力が170ps、最大トルクが23.5kgmと、ロープレッシャーターボの2.4Tと比べても30psと5.6kgmもアンダーパワーだ。だが、今回試乗した少しアップダウンやワインディングもある地方道では、パワー不足を感じることはなかった。ATにはターボ車のギアトロニックのようなマニュアルシフト用ゲートはないから、むしろリラックスしてドライブを楽しみたくなる。
車両重量は2.4Tより40kgも軽い。しかもその差はターボや補器類が省略されたことなどによるものだから、フロントまわりが軽くなっており、パワーの差をハンドリングが補ってくれる印象だ。乗り心地も悪くない。高速道路も少しだけ走ってみたが、ターボ車と同様に直進安定性は良く風切り音も少ない。
走りは必要十分なレベルにあり、快適装備も充実しており、クーペのようなスタイリッシュなデザインながらリアシートの居住性も良く、トランクスペースも十分。そして何よりも、ベーシックパッケージを装着しても2.4Tより40万円も安い。
ライバルであるプレミアム ブランドのメルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズでは、同じような価格帯のモデルは明らかにアンダーパワー。ボルボ S60 2.4は、社内のライバルにも他社のライバルにも、アドバンテージを得ているようだ。
■ボルボ S60 2.4 主要諸元
●全長×全幅×全高:4575×1815×1430mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:1500kg
●エンジン形式:直5・DOHC・横置きFF
●排気量:24348cc
●最高出力:128kW(170ps)/5900rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/4500rpm
●トランスミッション:電子制御5速AT
●タイヤ:195/65R15
●車両価格(当時):395万円
[ アルバム : ボルボ S60 2.4 はオリジナルサイトでご覧ください ]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
うっかりで…「ゴールド免許」剥奪? 無事故&無違反でもブルー免許に格下げ? 絶対に“注意すべき”コトとは
4年で108人死亡 岡山県「人食い用水路」はなぜ誕生したのか? 危険性は近年緩和も、そもそも存在するワケとは
小さなランクル登場へ!! [ランクルFJ]は伝統のラダーフレーム採用! 約350万円で2024年末登場か!?
ホンダ「新型スポーティコンパクト」登場へ まさかの「次期シティターボ」!? 丸目“旧車デザイン”で期待の「斬新モデル」 26年に投入なるか
日産「新型スポーツSUV」まもなく登場へ! 430馬力超え×「GT-Rの技術」融合!? 6月発売の最強”フラッグシップ” 新型「アリア NISMO」 どんなクルマ?
平均年収約458万円… 1800万円の「レクサスの最上級SUV」は買えないのでしょうか? 4人だけが乗れる「LX EXECUTIVE」を愛車するために必要な年収とは
「EVは“電欠”が怖いし…」 実はガス欠より対策ラクかも? 新ビジネスになりそうな“もしものサービス”とは?
左折するのに右にハンドルを切るのは道交法違反!?「右振り左折」は安全面・マナー面的にも悪癖なので改めましょう
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
4年で108人死亡 岡山県「人食い用水路」はなぜ誕生したのか? 危険性は近年緩和も、そもそも存在するワケとは
みんなのコメント